R4.7.9(土)

札幌農業再発見とアイヌの歴史や文化を学ぶツアー

 

○農業・農村は食料の供給とともに安全で住み良い環境をつくる様々な機能を有していまが、こうした機能を維持、継承するためには次世代を担う子供達が農業・農村を理解することが重要です。

「札幌農業再発見とアイヌの歴史や文化を学ぶツアー」は、農作物の収穫体験、体験先農家による講演及び地場農産物を使った調理体験・試 食、北海道農業の現状と課題の学習、さらにアイヌ民族の歴史や食文化を学ぶツアーの実施を通じて、農業・農村に対する理解の促進と児童の農業に対する関心の喚起等を図ることを目的に企画いたしました。

 

○ツアーには、多数ご応募いただいた中から抽選で、大人17名(中学生含む)、子供(小学生)17名の計30名に参加していただきました。

○当日の天候は、晴れで絶好のツアー日和となり、バスには検温、消毒して乗車し、家族単位で座っていただきました。

○最初の体験プログラムとなる「サクランボ狩り」の果樹農園に向けてスタートです。

車中では当法人作成資料に基づき、加藤副理事長から、日本の食料自給率の現状や北海道産の小麦、大豆、あずき、馬鈴しょ、玉ねぎ、牛乳など多くの作物生産量が日本一であることなどを説明していただきました。

その他に、札幌市発行の「札幌農情報ガイドブック」、一般社団法人北海道てん菜協会発行(現在 一般社団法人北海道農産協会)の「おさとうのおはなし」を配布し、ご家庭での親子学習に活用していただきました。

○南区の「砥山ふれあい果樹園」(南区砥山84番地)に到着後、園主である瀬戸修一(北海道登録ふれあいファーム)さんより、札幌の果樹地域の変遷、果樹農家の高齢化に伴い重い果樹(リンゴ)から軽い果樹(さくらんぼ、ブリーベリーなど)への移行が進んでいる果樹園の現状、今年のサクランボの生育は昨年と違って気候にも恵まれ品質(甘さ)も大変順調であるとの説明があり、参加者の期待は大きく膨らみ、いよいよサクランボ狩りの開始です。いろいろな樹木の味を比べて、たくさん食べていただきました。高いところのさくらんぼを児童が収穫しやすいよう、北大生2名が脚立を支えてくれました。

売店では、格安なさくらんぼや珍しいジャムも販売していました。

○バスに乗車し、10分くらいで「札幌市アイヌ文化交流センター」に到着。館内で施設の概要説明を受け、アイヌの生活様式や農作業道具、食文化をテレビ映像などで学びました。

アイヌ文様を塗り絵するコーナーで、体験する児童もいました。

また、木のコースターを彫刻刀で体験でき、数家族が体験していました。

着物や弓矢を無料で借りられ、記念撮影コーナーで写真撮影し、楽しく学習出来ました。

屋外の家(チセ)で、居間や骨組みを見学しました。

○次の体験プログラムの「さくらんぼ加工体験」の場となる南区民センターに向けてバスは移動し12時30分到着。

料理研究家東海林明子先生やスタッフの方々、更には「農・と・ぴあ」の会員によって道産食材を活用した「野菜と豚肉のトマトカレー」が用意されておりました。

カレーの評判は良く、たくさんのトッピング野菜(ブロッコリー、ミニトマト、ナス、ズッキーニなど)が好評でした。お代わりをする方が続出で、味の秘訣を講師に聞く方もおられました。 

○昼食後、前山理事長から、ツアー開催の趣旨挨拶がありました。その後、東海林明子先生の指導の下、スタッフの方などの協力により「さくらんぼのコンポート作り体験」に取組んでいただきました。6名づつ分かれて、5か所の調理台で作業開始です。

最初に、先を斜めに切ってある太いストローで種を取りました。量が多いので、難しいようですが、楽しんで作業していました。

鍋に、さくらんぼ・グラニュー糖・水をいれ、強火で煮て灰汁を取り、中火でさくらんぼの色が変わらないよう5分煮て完成です。事前にスタッフが煮沸消毒済みの瓶に入れ、蓋をして完成。

ミニラベルに各自の名前を記載し、貼り付け持ち帰っていただきました。

親子で農産品加工体験することは、お子さんにとっては楽しい思い出になると思います。

帰りのバス内で、アンケートを記載していただき、無事解散しました。

新型コロナの感染が下火の時期に開催出来まして、ほっとしています。

 

○この事業に、札幌市さぽーとほっと基金(株式会社水章工業 こども基金)、一般財団法人北海道農業近代化技術研究センター(活力ある農村づくり推進事業)の助成をいただきました。感謝申し上げます。

(紀行文:谷口事務局長)

 

 

 

 



実施日  令和4年(2022年)7月9日(土)

募集定員 30名(最少催行人員20名) 応募多数の場合は、抽選です。

旅行代金 大人お1人様 3,000円税込

     小人お1人様 1,500円税込

募集締め切り 6月24日(金)

問い合わせ先 (株)農協観光北海道支店

       電話 011-222-1151 

       営業日:月~金(水曜・祝日は除きます)9:00~17:00 

申し込みは、チラシのQRコードより願います。

 

(概要)

◆さくらんぼの収穫体験!

 札幌市南区の農家さんにて果樹について学び、旬のさくらんぼ狩りを体験します。

◆アイヌの歴史や文化を学習!

 アイヌ文化交流センターにてアイヌの歴史・文化について学びます。

◆さくらんぼ加工体験!

 収穫したサクランボを使い、さくらんぼコンポートを作ります。

(行程)

 08:30頃 札幌JA北農ビル前 出発

~貸切バスにて札幌市南区へ~

♦農業体験:果樹農業学習&さくらんぼ狩り

♦見   学:アイヌの歴史・文化学習体験

♦昼   食:野菜たっぷりカレーライス

♦加工体験:さくらんぼを使ったコンポート作り

15:30頃 札幌JA北農ビル前 到着